片頭痛との上手な付き合い方
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 予防治療

抑制治療のみで十分な効果が得られている患者では、予防治療を考慮する必要はありません。 予防治療が必要な場合として、@頭痛の発作頻度が高い場合、A抑制薬が過呈になっている場合、B抑制薬の効果が乏しい場合、 C抑制薬が禁忌あるいは投与しづらい場合、D予防治療を患者が望む場合、などです。 連用が必要なので、その煩雑さと症状のバランスを考えて、処方することが大切です。

投与開始前に患者に対して、(1)有効性が確認されるまで約1か月を要すること、(2)有効率はいずれの薬剤でも50%前後であること、 (3)頭痛の頻度が20〜50%減少したら有効と考えること、(4)有効な薬剤であっても長期連用にて効力低下がみられるので3か月をめどに減量を開始すること、 などの説明が必要です。また予防薬に用いる薬剤は、元来他の目的として用いられていた薬剤であることを説明しておかなければなりません。 またわが国独自の問題点として健康保険の適用外のものが多いので、その対応策も必要です。

薬剤の種類 薬剤名(商品名) 投与量
カルシウム拮抗薬 塩酸ロメリジン(ミグシス®、テラナス®)
ベラパミル(ワソラン®)
ニッフェジピン(アダラート®)
20mg/日
240mg/日
30mg/日
β遮断薬 プロプラノロール(インデラル®)
アテノロール(テノーミン®)
80mg/日
100mg/日
抗うつ薬 アミトリプチリン(トリプタノール®) 30mg/日
セロトニン拮抗薬 シプロヘプタジン(ペリアクチン®) 12mg/日
その他の薬剤 バルプロ酸(デパケン®)
ビタミンB2
800mg/日
360mg/日

:保険適用あり

【注】薬物投与量は各種文献における平均的な目安です。個々の患者の治療には適宜増減を考慮することが重要です。

 

予防薬で効果が得られない場合

  1. 他剤への変更を試みる
  2. 2剤あるいはそれ以上の併用を考慮する
  3. 有効な予防治療薬が見つからない場合もあることを知っておく
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